2009年1月 2日 (金)

ベスト10

恒例の映画ベスト10です。2008年に観た作品の中で面白かったものを10本選んでランキングするとこんな感じになりました。

Mist
第10位 『ミスト』 
10年に1本あるかないかの衝撃。

Gonebabygone
第9位 『ゴーン・ベイビー・ゴーン』 
答えを観る側に問題提起させる切り口が新しい。

Lasconascuuta
第8位 『題名のない子守唄』 
重く痛く突き刺さるハード・サスペンス。

Easternpromises
第7位  『イースタン・プロミス』
格好良い映画という意味では今年一番。

Bucketlist
第6位 『最高の人生の見つけ方』 
闘病の苦しみを感じさせない軽さが素敵です。

Americangangster
第5位 『アメリカン・ギャングスター』 
演技派二人と巨匠監督による職人芸トライアングル。

Intothewild
第4位 『イントゥ・ザ・ワイルド』 
考えさせられる実話。熱いものが込み上げてきます。

Nocountry
第3位 『ノーカントリー』 
他に類のない緊張感。傑作。

Augustrush
第2位 『奇跡のシンフォニー』
今年いちばん泣きました。

Darkknight
第1位 『ダークナイト』
絵、音、脚本、キャストの全てが最凶でした。
これを超えるアメコミヒーロー映画は
当分出て来ない気がする。

|

2008年12月30日 (火)

JUNO

Juno

『ジュノ』 85点

16歳の女子高生の望んでいない妊娠。周囲の目を気にしない飾らない姿勢に素直に共感出来ました。世間の反応がどうであれ、生命の誕生は間違いなく美しい瞬間。ほどよく心地良い感動が詰まっているお薦め映画です。

Atonement

『つぐない』 84点

もう少しで見逃すところでした。欧米では緑色は嫉妬を表す色だそうです。発色の良い緑って恐怖を感じる色でもありますね。遣りきれない結末ですがなぜか重さを感じさせないのが見事。良い映画でした。

|

2008年12月26日 (金)

イースタン・プロミス

Easternpromises_2
『イースタン・プロミス』 88点

予告編ですごく気になってました。奥行きを感じるダークなトーンに、観始めてすぐに引き込まれます。面白いのは間違いないんですが、この映画は全編を通して格好良いという表現が相応しい。とにかくヴィゴの立居振舞が渋いです。存在感が半端じゃありません。映画史に残るであろう、大衆浴場での全裸ファイトシーンも圧巻。監督とキャストとのベクトルが上手い具合に合致した濃密な100分でした。


Dragonkingdom
『ドラゴン・キングダム』 80点

大満足です。この映画、小中学生が一番面白いと感じるパターンの代表格ですね。友達同士で劇場に観に行ってその後に立ち寄るマクドナルドであのシーンがどうのこうのと盛り上がる。そして翌日に学校に行ったらまたその話題で持ち切りになる。ジャッキーとジェット・リーのカンフーを観て、なんだかそんな懐かしさを覚えました。

|

2008年12月24日 (水)

スピード・レーサー

Speedracer
『スピード・レーサー』 80点

全く期待してなかった分、えらく楽しめました。脚本は原作に忠実らしくストーリーもベタな勧善懲悪モノで気分爽快。滑るように走る重力を感じないカーレース・シーンは、まるでマリオカートなゲーム画面みたいでしたが、元々はアニメの世界のお話。変なリアル感は求めない方が良いのかもしれません。

Spimg2

それにしてもヴィヴィッドな色使いが巧い。この映画は色を楽しむってだけでも充分価値のある作品だと思います。日本人には無いセンスなんですよね。『パコと魔法の絵本』を観た時も思ったんですが、なんか微妙に違う。うまく言えないけどなんか違う。日本人には、どうしても真似出来無い色彩感覚なのかもしれません。

どうでもいいですが、帰国子女のファッションセンスが日本で受け入れられにくいのはブランドでなく色合いでコーディネイトしてるからなのかもしれませんね(知らんけども)。日本人の場合、ターコイズブルーには、”こげ茶色”という保守的な配色を選ぶところを、アメリカ人だと迷わず”黄色”になる(知らんけど)。まるでマクドナルド感覚。で、日本の地味な街の色には全く馴染まないってわけです。ちょっと次元の違う話ですが、その色彩感覚がさっきの微妙な色使いの話に影響してくる気がするんですよね。

それと、何の統計もなく適当な事を言うようですが、同じ日本人でも東北の極寒中心の生活と沖縄の島海中心の生活の人達とは眼にする情報とか環境が違うので、好きな配色とか色彩感覚は双方で微妙に違うはず。好みとか、綺麗だと感じる色が若干違う気がします。まぁ、好きな色も人それぞれ色々あるので、全て好みの問題なんですけどね・・

|

2008年12月22日 (月)

地球が静止する日

普段、映画館にあまり足を運ばない人が、なぜか観に行きたいという衝動に駆られるのが、こういう地球の終わりみたいなSF映画。

観に行くと大抵面白く無いので、洋画はあんまり面白く無いって話になる。で、日本人の洋画離れがどんどん悪化する・・というのは考えすぎかな・・・

Klaato
『地球が静止する日』 60点

観終わった人のほとんどが、脚本が練りきれていないって感じるでしょうね。何のヒネリもありません。クラートゥ登場の下りは嫌いじゃないし、キアヌ・リープスもイメージに合ってるんですけどね。今回は、主演承諾しない方が良かった気がします。映画として最高、普通、最悪で評価するなら、最悪の部類。テレビドラマを観てる方がよっぽど面白いと思います。

オリジナルの『地球の静止する日』は、もう半世紀以上も前のモノクロ映画でした。

Klaatogoat1
この画像は怪物屋が手掛けたビリケンのガレージキット完成品。(吉尾さん転載すんません)。吉尾さんの作品にはどれもアートを感じますね。多分、一生追いつけません・・
あ、そういえば残していきたいGKアンケートは締め切り間近です。10作品選ぶの難しいな・・・

|

2008年12月21日 (日)

ワールド・オブ・ライズ

Bodyoflies
『ワールド・オブ・ライズ』 85点

今年の3月に観たリドリー・スコットの前作『アメリカン・ギャングスター』も面白かったけど、今回も最高でした。

この映画、登場人物が多い上に、ヨルダン人とかの馴染みにくい名前が出て来たり、国を行ったり来たりで、中盤は正直ちょっと複雑で難解なんですよね。ただ、大々的なテーマにしている「嘘」というキーワードはそれほど重要ではない気がしました。騙し騙されっていう仕掛け云々より、重厚感のある映像と俳優陣の演技を素直に楽しむのがベストだと思います。

アメリカを象徴しているかのような役所だったラッセル・クロウも良い味だしてましたが、とにかくディカプリオの演技が最高です。大袈裟でなくクロウが陰薄に感じるぐらい。ここ数年、やたら格好良いですが、ますます惚れ直してしまいました。

|

2008年12月17日 (水)

ナルニア第2章

そういえば、このブログを始めたばかりの頃に最初にレビューした映画がナルニアでした。ルーシーの成長がCGに感じるぐらい時間の経過が早い・・

Narnia
『ナルニア国物語 第2章:カスピアン王子の角笛』 79点

4兄妹が再びナルニアへ。成長した4人、あいかわらず皆かわいいですね。この作品が観ていて飽きないのはこの兄妹全員に好感がもてるから。あのスレてない感じ、石川遼に通じるものがあります笑。ファンタジー大作は、全てロード・オブ・ザ・リングと天秤にかけられがちですが、この映画も充分、健闘してます。今回は戦闘シーンがやたら多いので子供が楽しめるのかどうかわかりませんが、前作が好きな人はしっかり楽しめる出来だと思います。


Vegas
『ベガスの恋に勝つルール』 64点

全体にまったく気持ち良さのないラブコメ。キャメロン・ディアスってイン・ハー・シューズぐらいまでは良かったんですが、そろそろこういう役はもうキツいかもしれませんね。違う路線に軌道修正していくべきな気がします。

|

2008年12月 5日 (金)

ルックアウト

Lookout
『ルックアウト/見張り』 87点

事故の後遺症で短期間しか記憶を保てない青年が銀行強盗に加担していくさまを描いたクライム・サスペンス。

僕の場合、良い音楽、好きな音楽はイントロの数秒でほぼ決まります。映画も然り。本作もオープニングの5分で良作だと判断出来ました。

ここまで主人公に感情移入しやすく心地よく引き込まれる作品も珍しいです。劇場未公開だそうですが、これは掘り出し物。お薦めの1本です。


Layercake
『レイヤーケーキ』 85点

ずっと、ほったらかしにしてたんですが、ダニエル・クレイグ目当てで観ました。それほど期待していなかったからか、やけに楽しめました。観終わった後の、ハリウッド作品には無い心地よい後味もなんだかオシャレです。

|

2008年11月29日 (土)

ブラックサイト

Untraceable
『ブラックサイト』 83点

面白かった。これも当たりでした。現実に起きてもおかしくないような題材で見応え充分。中年女性捜査官演じるダイアン・レインも他の主演映画と比べても断然魅力的です。ラストで、FBIのバッジを見せるシーンには鳥肌が立ちました。サスペンス好きにはお薦め。


Illusionist
『幻影師アイゼンハイム』 73点

同じような題材だったクリストファー・ノーランの『プレステージ』の方が個人的には好きですが、これはこれで良かったです。ただ映画って、やってほしくないオチがいくつかあるんですよね。それをやったらおしまいでしょう、みたいな・・・。宇宙人オチとか幽霊オチもそう。本格的なサスペンスを観ているはずなのに、最後のオチで全部あやふやになってしまう。ネタはばらしませんが、本作もイリュージョンという何でもありな世界なので、観終わった後も若干スッキリしません。で、ジェシカ・ビール、好きですが本作にはあまりイメージが合っていない気がします。

|

2008年11月24日 (月)

レッドクリフ part1

View01
『レッドクリフ part1』 83点

あまり巷の評判が良くないみたいですね。ジョン・ウーは見せ場の羅列だったり、アクションシーンを独特なカメラワークで魅せる映像美メインな監督だとしか思っていないので、特に最初から過度な期待はしていません。良くも悪くもジョン・ウーが描く三国志。それなりに面白かったです。それぞれのキャラクターの人柄とか戦闘における知略の冴えとか、もっと掘り下げてほしいところはあるけど、膨大な話を数時間にまとめるにはさすがに限界があるはず。

個人的に一番興奮したのは、やっぱり冒頭の合戦の豪傑キャラ登場シーン。まるで格闘ゲームみたいな登場の仕方ですが関羽と張飛が特に格好良かった。それにしても金城武のアップが多すぎますね。基本、全編に渡って劇画タッチなんですが、要所要所で特に必要ではない女性を意識しているであろうシーンが見受けられます。大ヒット中の今、女性客率48%らしいのでそういう意味では成功してる事になりますね。後編のpart2では、もっとキャラクターの個性を強く出して北斗の拳ばりの浪速節なドラマも入れて欲しいところです・・

 

|

2008年11月21日 (金)

アメリカを売った男

20088196093
『アメリカを売った男』 83点

米国史上最悪の国家機密漏洩事件。激しい打ち合いやドタバタ劇は特になく、事実にじっくりアプローチした静かなる心理戦。クリス・クーパーの緊迫感溢れる演技が最高。むくんだ顔の筋肉から出る微妙な表情がとても味わい深いです。


88minutes
『88ミニッツ』 79点

FBI異常犯罪分析医(アル・パチーノ)に88分後、お前は死ぬという脅迫電話が入る。それなりに面白かったんですが、88の意味にがっかり。至る所にツメの甘さがあって、全体に安っぽい仕上がりになってるのがちょっと残念。

|

2008年11月11日 (火)

ゴーン・ベイビー・ゴーン

Gonebabygone
『ゴーン・ベイビー・ゴーン』 87点

ベン・アフレック脚本・監督、その弟ケイシー主演の社会派ドラマ。日本未公開というのが不思議なぐらい、期待してた以上に面白かったです。

4歳少女の誘拐事件の真相。少女を誘拐された母親は酒とドラッグに溺れた育児放棄寸前の自堕落な暮らし振り。

最後に主人公が採った行動は、おそらく観た人の大半は避難轟々なんでしょうね。暗い将来をほっておけないと願い、法を無視してまでも少女を見守る人達と、何を以て人は幸せなのかと正義を問う主人公。

それが正しくないとも言い切れませんが、やっぱり僕も主人公を避難してしまうかな。子供を車内に置き去りにしてパチンコに行って死なせてしまうような馬鹿な母親を見ていると本気で死刑になればいいと思うし・・。クリスチャン思想には理解できないタブーな作品だと思いますが、非常に考えさせられる重厚なドラマでした。


Huntingparty
『ハンティング・パーティ』 84点

これ、結構面白かったんですが、なんかちょっと惜しい。『ブラッド・ダイヤモンド』のように社会派エンターテイメントに完全に振り切ったほうが良かったような気がする。中途半端にノンフィクションみたいなナレーションをいれるから余計に観終わった後にスッキリしません。

どうでもいいですが、こうやって映画のイメージビジュアルを観ていると上ふたつのデザインパターンが全く同じですね。DVD化にあたって、日本人が作り直すとなぜかこうなる気がする・・


|

2008年10月30日 (木)

4ヶ月、3週と2日

88174336
『4ヶ月、3週と2日』 84点

カンヌの最高賞と言うことで観たんですが、これはアタリでした。

中絶が違法だった頃のルーマニア。したたかに人を利用しているのか、本当の馬鹿なのかよくわからない行動をとるルームメイトの為に、犠牲的な思いやりをもって違法堕胎手術の手助けをする・・・

セリフの少ないドキュメントタッチな画は、訴えかけてくるパワーもそれだけ強いですね。重い題材を扱ってる割に、あまり重く感じさせない構成も秀逸で好感が持てます。


Cwwar
『チャーリー・ウィルソンズ・ウォー』 83点

1980年代。好色なテキサスの政治家がソ連のアフガン侵攻を撤退させるという実話。チャーリーズ・エンジェルってこの政治家が由来みたいです。

物語前半の酒と女好きの破天荒キャラから、アフガン難民の厳しい現実を目の当たりにした後の、政治家としての変貌ぶりが本編の見どころ。本来の手腕を発揮し生まれ変わっていくトム・ハンクスの演技が魅力的。

そしてクライマックスのCIAから秘密裏に表彰されるシーンが圧巻です。エンドロールで後の9.11問題へと繋がる”しっぺ返し”になった事を示唆するコメントも気が利いてますね。何かと勉強になって面白かったです。


Langoliers
『ランゴリアーズ』 80点

『ミスト』が良かったので、キングの昔の映画を改めて物色中です。で、本作はテレビドラマのDVD化だそうです。3時間という長尺でしたが、あまり長さを感じさせません。キング原作映画は、ミステリー云々より、人間ドラマが面白い。『ミスト』好きな人にはお薦めです。

|

2008年10月22日 (水)

ミスト

Mist
『ミスト』 87点

スティーブン・キング原作、フランク・ダラボン監督による『ショーシャンクの空に』、『グリーンマイル』に続く3作目。

驚愕のラストに賛否両論あるとは思いますが、事態をうまく収拾するにはあの方法しかなかったでしょうね。後味の悪さは生涯で5本の指に入る程。

“映画史上かつてない、震撼のラスト15分”は決して誇大広告ではないです。

ホラーであると同時に、人間の本質を描いたドラマなので、ミステリーの謎解きや娯楽を期待する人にはきっとこの映画を全否定してしまうと思います。その嫌悪感はきっと半端じゃないでしょうね。

二人以上の人間が同じ部屋にいれば、いずれ争いを起こす。この映画への様々な批評にしても然り。心に霧が蔓延したまま、エンドロールを迎えるわけですが、色んな解釈が出来るという意味でも秀逸な出来。スティーブン・キングに思いっきり殴られた気分です。


Revolver
『リボルバー』 55点

意味があるのかどうかわかりませんが、とにかく難解。そして面白く無い。『ローグ アサシン』、『アドレナリン』に続いて、ジェイスン・ステイサムの株を下げる最低3部作が完成ですね。マーク・ストロング扮するスナイパーがちょっとかっこいいので55点。

|

2008年10月15日 (水)

シューテム・アップ

Shootemup
『シューテム・アップ』 75点

スタイリッシュ・馬鹿アクションです。あまりにもめちゃくちゃ過ぎて、ガンさばきとかも決して格好よいとは思いませんが、痛快でそれなりに楽しめました。クライヴ・オーウェンといえば以前、新ジェームズ・ボンド候補の一人にあがってましたが、やはりダニエル・クレイグで正解。いい意味で下品だし、表情とかがあまり紳士じゃないんですよね。あと、モニカ・ベルッチ好きです。この人が出てるだけで5点プラスされます。


Next_2
『ネクスト』 74点

突っ込みどころ満載でしたが、テンポ良く話が進むので、深く考えなければラストまであっという間だと思います。ニコラス・ケイジって歳を追う毎にだんだん気持ち悪さが増してきてますね。共演する綺麗な女優さんたちとはっきり言って釣り合いがとれていません・・。『リービング・ラスベガス』の頃が一番格好よかった気がする。あと、ジェシカ・ビール好きです。めっちゃ綺麗。

|

2008年10月10日 (金)

アイアンマン

Ironman_desk
『アイアンマン』 87点

タイトルだけで女性が敬遠してしまいそうですが、『ロボコップ』以来のメタルヒーロー映画ですね。巷の評判通り、確かに面白かった。

プロットは至ってシンプルなんですが、他のアメコミに比べて頭ひとつ秀でてたのは、ヒーロー本人が天才技術者で軍需産業のCEOというキャラ設定。そしてそれを中年男ロバート・ダウニーJr.が演じるというキャスティングセンスがもう抜群です。

スパイダーマンやハルクのような特殊能力とは違ってハイテク技術で敵に挑むというあたりも男子のヲタク心をくすぐられますね。本当の敵がテロでなくアメリカ内部の腐敗という流れも良かった。

それと、テレンス・ハワードが昔から割と好きなんですが、相変らず渋かったです。続編ではその彼がパワードスーツを装着するような伏線もありました。 続編も楽しみ。

|

2008年10月 9日 (木)

ピアニスト

R161668786l
『ピアニスト』 88点

一応、ネタバレ注意。

父親を精神障害で亡くし、厳格な母親と二人暮らしをする40代の女性ピアノ教授。性欲と様々なストレスを抑制し、変態的な想像力を膨らませながらも、それを実践出来ずに中年を迎える・・・

やがて若い男子生徒と運命的な出会いをし、その妄想を実践した時の盛大な失敗。その変態ぶりも常軌を逸脱しすぎていて救いようが無い程に痛々しい。

フランス映画なので予想外な展開はある程度覚悟していたんですが、正直、直視できない程にショッキングでした。

クライマックスは指先に繋がる筋を自らナイフで指し、ピアニストとしてのキャリアを終える。

表面的な部分だけでなく、各パートの意味をしっかりと拾えた人ほど、心をえぐられるでしょうね。自分でもどれぐらい理解出来ているのかは正直わかりません。

まだまだ熱く語れそうな深く濃い映画でしたが、自分が40代を迎えたときに改めて観直したいです。


Fourminuts
『4分間のピアニスト』 86点

ドイツ映画。ピアニストつながりですが、たまたまです。

重くのしかかる過去を持った受刑者。その才能に心を惹かれた年老いたピアノ教師。低俗な音楽を嫌い、楽譜通りの徹底した美を追求する教師と「自分の音楽」を奏でようとする受刑者・・・ 

そしてラストのコンクール出演。怒りや感情をぶつけるラスト4分のピアノ演奏がとにかく圧巻。全身全霊をかけるってきっとこういう演奏の事なんだろうな・・。それまでのモヤモヤした展開もこの4分間の爆発ですべて満たされました。

|

2008年10月 6日 (月)

靖国

Yasukuni
『靖国』  79点

靖国のご神体として日本刀を象徴的に構成し、刀鍛冶の日常を追いながら、その意味を次第に明らかにしていく。以下は念のためネタバレ注意です。

星条旗を掲げ「小泉首相を支援します」と書かれたボードを持って境内でニヤニヤしているアメリカ人。「魂を返せ」と叫ぶ台湾人。追悼集会で、参列者に首を絞められる中国人。右翼に袋叩きにされ、血だらけになりながら「日本人はアジア人を一体何人殺したと思っているんですか」と叫ぶ日本の若者・・。8月15日の靖国の、その病的な喧噪が見ていてものすごく怖い。

偏った部分だけを断片的に撮りためて、それらを繋ぎ合わせてドキュメンタリー映画として全てを語るには多少無理があるとは思うんですが、報道では決して映ることのない、実際に知らなかった靖国問題を目の当たりにしました。そういった意味では、観る価値は充分にありました。というか、文化庁から助成金が支払われた映画なら、価値があって当然ですよね・・。

日本人として観て良かったとは思いますが、ただ、ちょっと気になった事があります。刀鍛冶が本作の中国人監督に「小泉首相が靖国神社に参拝する事についてどう思いますか?」と本編で問うシーンがあるんですが、はっきりと見解を述べません。反日でも反靖国でもなく、日中合作としてニュートラルな視点で捉えているとはいえ、映画監督として、伝えなければならないメッセージとして、しっかり答えるべきでは?

そして最後は、その刀鍛冶を逆撫でするかのように日本人がその日本刀で斬首刑をするシーンがむやみやたらにインサートされる。一職人である刀匠がまるで悪者扱いされているかのようにしつこく。これはもう本当にひどい。 絶対に編集し直すべきです。

|

2008年10月 2日 (木)

ウォンテッド

Angerina_jolie
『ウォンテッド』 85点

立ち上がりの20分が相当面白い。話が進むにつれ、多少の失速感はあるものの、久々に心拍数の上がる映画を観ました。ネズミのシーンとかグロも多いですが、馬鹿映画なので大きな矛盾やインモラルな内容もご愛嬌。

で、映画の要、アンジェリーナ・ジョリー。格好付けすぎてしまって、ややイメージがうるさい人って居ますよね。表情とか仕草とか・・。この人もそんなタイプ。ダサ格好いいって感じ。『マトリックス』も今思えばそうなんですが、格好良すぎてなんか笑けてくるんですよね・・。褒めてるのか、けなしてるのかよくわからない書き方してますが、アクション娯楽作としては本作も最高の出来。劇場で観れて良かった。しかしモーガン・フリーマン出演映画は本当にはずれが無いなぁ・・

|

2008年9月30日 (火)

クローバーフィールド

Cloverfield
『クローバーフィールド/HAKAISHA』 64点

カメラがキャラクターとして映画の中心人物になっているという発想は面白い。臨場感命な映画なので、やっぱりスクリーンで観る方が迫力あると思うんですが、ビデオカメラで撮影されたというコンセプトなのでテレビモニターで観るのが正しい見方な気もします。発想は悪くないんですが、ストーリーがとにかくひどい。消化不良もいいところ。同じような手法で学生が作った『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の方がクォリティも面白さも格上だと思います。


Comearlymorning
『恋愛依存症』 60点

この手のジャンル(30代女性のラブコメ)はそれなりに面白いものが多いんですが、これは失敗。アシュレイ・ジャッドがシャーリーズ・セロンだったらある意味楽しめたのかも。


10000bc_2
『紀元前1万年』 59点

タイトルになんとなく魅力を感じますが、時代背景はあまり関係ありませんでした。全編眠たくて仕方がなかったです。比べるまでもないですが、『アポカリプト』の方が数倍面白いです。

|

2008年9月28日 (日)

パコと魔法の絵本

321006

『パコと魔法の絵本』 72点

ポニョより面白いと評判のパコ。絶対に泣けると聞いて楽しみにしてたんですが・・、僕はこの映画駄目でした。自分なりに気持ちを高めたり、映画を楽しく観ようという努力も多少してみたんですけどね。極彩色の映像やありがちな笑いも好き嫌いがはっきり分かれるのかもしれませんが、個人的には『嫌われ松子の一生』(同じ監督)の方が断然良かったです。

やっぱり、ファンタジーには『パンズ・ラビリンス』や『テラビシアに架ける橋』のように、ある程度ダークというか、もっとブラックな要素が無いと只の薄っぺらい感動に終わってしまう気がします。

|

2008年9月23日 (火)

ラスト、コーション

Lustcaution
『ラスト、コーション』 87点

1942年、日本占領下の上海。祖国を裏切った男と女スパイの心理戦。予想してた以上に良かったです。158分という長尺もあっと言う間でした。

『ブロークバック・マウンテン』と同様、この監督は心理描写の描き方が異常に巧いんですが、性描写とのギャップが嫌悪感を感じるぐらいに激しいんですよね。当然、計算通りにやってるんだと思うんですが、受けいれにくいほどに強烈です・・。

それと、女スパイの体当たり演技も良かったですが、セリフの少ないトニーレオンがクライマックスで必死に逃走するシーンがアクロバティックで妙に面白かった。

Michaelcrayton
『フィクサー』 78点

フィクサーとは法曹界でいうもみ消し屋のこと。巨大企業との”罪のもみ消し”対決が、解りにくく流れの悪い脚本で進んで行きます。ラスト、エンドロール手前で、仕事を終えたジョージ・クルーニーが我に返り、様々な表情を長回しで見せるんですが、このシーンが最高に良かった。

Myblueberrynights
『マイ・ブルーベリー・ナイツ』 69点

ウォン・カーウァイといえば、タランティーノが絶賛した事でも有名な『恋する惑星』が随分話題になりましたね。期待したんですが、本作は正直今イチでした。色が綺麗とか、空気感が良いとか・・わからなくもないんですが、甘ったるいだけなら、いりません。

どうでもいいですが、ポスターのノラ・ジョーンズと出演者のレイチェル・ワイズがそっくりですね・・

ノラ・ジョーンズがあまりにも素なので、ナタリー・ポートマンやジュード・ロウらがやけにオーラ出てるように感じました。

|

2008年9月13日 (土)

題名のない子守唄

Lasconascuuta

『題名のない子守唄』 87点

大好きな『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ監督作品。タイトルやジャケットのビジュアルからは想像がつかないぐらい硬派なハード・サスペンスでした。

何が起きているのかよくわからないショッキングな冒頭からすぐに物語に引き込まれます。女性の過去の素性を伏線的にカットバックさせることで、徐々にその視界が開かれていく。エンニオ・モリコーネの音楽も少し大袈裟ですが、絵面は確実に怖くなっていると思います。完全に見落としていた極上のサスペンス。お薦めです。


Waterhorse

『ウォーターホース』 65点

わかりやすく言うと『E.T』のネッシー版。ネッシーってもっとミステリーなイメージであるべきだと思うんですが、本作に登場するモンスターはあまりにも表情が豊かすぎますね。最新のVFX技術は確かにすごい。でも、今思えば、『E.T』って着ぐるみだからこそ、その場所やその空気感に存在してるからこそ、良い味が出ていたと思うんです。あの微妙な表情も好きなんですよね。スターウォーズのヨーダも然り。空気感という意味ではまだまだ技術は追いついていない気がします・・・。なんだか全体にぬるめな、お子様ランチ感のあるファンタジーでした。


同じネッシーでもこっちの映像の方がワクワクしますね。

|

2008年9月 9日 (火)

殯の森

Mogarinomori
『殯の森』 74点

もがりのもり。カンヌでのグランプリ(審査員賞)受賞作。ドキュメンタリータッチな映像と環境音の空気感がとても心地良く、主演の二人が森の奥深くへと取り残されるシーンでは、撮影スタッフの存在を感じさせないぐらいの臨場感でした。ただ、テーマがあまりにも重く陰鬱なので、最後まで画面を観ているのが正直ちょっときつかったです。ちなみに主演で老人役のうだしげきは、全くの素人。普段は古本屋のおやじらしい。


Kagehinatani
『陰日向に咲く』 70点

巷では原作共にそれなりに評判が良いみたいですが、期待してたほどでは無かったです。交錯するそれぞれのエピソードに特になんの関連性も無く、登場人物同士の繋がりが無理矢理なこじつけに見えてしまって、あまり入り込めませんでした。人物の交錯やその構成に現実味が無くファンタジーになっている分、感動も弱い。

|

2008年9月 6日 (土)

ヒットマン

Hitmanunrated
『ヒットマン』 81点

アクションも何もかもが普通です。ただ、主役の殺し屋が格好良い。ただそれだけ。『トランスポーター』といい、リュック・ベッソンが手掛ける殺し屋キャラは独特でせきりょうな雰囲気を持ってますよね。スーツ着て、アウディに乗って、サイレンサーの付いた銃を打った後に空手アクションを魅せる。このキャラ設定だけで大満足です。

というわけで、結局、点数が『ザ・ヒットマン』と同じ評価になってしまいました・・

ちなみに製作総指揮はあのヴィン・ディーゼルで、当初は本人が主役をやる予定だったとか。ヒロインは次のボンドガール『慰めの報酬』みたいです。

|

2008年9月 5日 (金)

ハンコック

Hancock
『ハンコック』 82点

想像してた通り、面白かったです。まるでユマ・サーマンの『Gガール-破壊的な彼女』の男版みたいですが、ラブコメに落ちていくあたりもちょっと似てました。

ウィル・スミスといえば数々の作品から、世界を救う人類のヒーロー的なイメージが妙に染み付いてしまっていますが、本作にはこれまでのストイックさはまるで無く、アンチで人間臭い新鮮なヒーロー像が描かれてました。

街の犯罪を解決しても周りの被害が甚大で、壊したんだから弁償しろと市民から現実的な話をされる。普通のヒーローものにはありえない野暮な突っ込みが物語の落としどころになっているのがまた面白い。

それとこの映画、なんとなく映画秘宝のライター達が喜びそうな娯楽作ですね。『グエムル』とか『アポカリプト』に共通する爽快感に近いような気がします。考えれば考える程、破綻してしまう物語なので、頭カラッポでジェットコースター感覚に楽しむのがベストです。

|

2008年9月 4日 (木)

魔法にかけられて

Enchainted
『魔法にかけられて』 83点

古き良き”もっちゃりした”動きの2Dアニメがちょっと苦手なので、始まって数分はちょっとキツかったですが、全てディズニー・クラシックのパロディだったんですね。途中でやっと気付きました。

ゴキブリやネズミをわざと悪趣味に表現したり、アニメっぽい大袈裟な表情をニューヨークの町並をバックにやったりと、自虐的なパロディネタも満載。

アニメ世界で表現してきたことをそのまんま実写世界で嫌らしくやってのけるディズニーはやっぱり巧い。

『パイレーツ〜』のような最近の商売っ気の強い作品より、ディズニーは本作のようなファンタジーがやっぱり真打。ラストも気分が良いです。


Lionsthelambs_2
『大いなる陰謀』 60点

全体の8割以上が会話、討論というしんどい映画。各パートが変なタイミングでパンしすぎ。テレビ番組を観ていてCMが必要以上に多く感じる時ありますよね? それぐらい画面構成に落ち着きがない。邦題と本編の内容が全くそぐわないのも気になる。本国でもコケたのも納得。


Daywatch
『デイ・ウォッチ』 60点

『ナイト・ウォッチ』同様、退屈でした。3部作らしく『ダスク・ウォッチ』に続くみたいなんですが、なんとなくもう完結してしまっている模様。

|

2008年9月 2日 (火)

“ザ・”ヒットマン

ひっかかりました。

『ヒットマン』だと思ってレンタルしたら
『ザ・ヒットマン』でした。

先日、TSUTAYAの店頭にこれが置いてあるのを見て「ブゴッ」とブタッ鼻で笑っていたばかりなのに、その自分が宅配レンタルでうっかり予約してたみたいです。

ジャケットもほぼ一緒なんですよね。

Thehitman
『ザ・ヒットマン』 81点

アルツハイマーに冒された暗殺者の奮闘を描いたアクション。『ヒットマン』じゃないと気付いたのは1時間ぐらい経ってから。スキンヘッドの殺し屋出て来ないなぁとずっと思ってました。でも、これはこれで意外に面白かったです。まだ未見ですが、もしかしたら本命の『ヒットマン』より面白いかも・・・。ちなみに主人公は2丁拳銃じゃないし、ネクタイも締めてません。


Hitman
ちなみにこれが『ヒットマン』のパッケージ。
間違えるっちゅうねん。

これ、ちなみにレンタルは明日から・・・

|

2008年8月28日 (木)

ジャンパー

Jumper
『ジャンパー』 70点

等身大のヒーローという設定のようですが、主人公がその能力を利己的にしか使わないってところがあまり健康的ではないので、ちょっと感情移入しにくいです。あまりにもモラルの無い馬鹿な行動が目立つので正直、敵に始末されたほうが良いのでは?とも思ってしまいます。テレポートの使い道に多少ヒネリがあれば、もっと満足の行く仕上がりになるはず。何せ『ボーン・アイデンティティー』の監督作品なので・・。劇場でお金を払いたくないパターンの娯楽作ですが、映像的には面白いのでDVDで観る分にはそれなりに楽しめると思います。


Ballsoffury_2
『燃えよ!ピンポン』 50点

総制作費25億。多分そのほとんどがCGに使われてるんだと思うんですが、CGを極力つかわない卓球映画が観たかったです。「燃えよドラゴン』が全く下敷になっていなかったのも残念。

|

2008年8月19日 (火)

母べえ

Kahbay
『母べえ』 76点

リアリティーに欠けているのか、いつもの山田洋次らしい浪花節的な演出が少し物足りない気がしました。今際の救われない一言でせっかくの感動も多少しらけてしまいます。一番気になったのは、吉永小百合主演というのが本作の要でありながら、それがミスキャストになってしまっているという事。浅野忠信が慕う女性として吉永小百合が演じた母べえは、ちょっと歳を取り過ぎている気がします。年齢のバランスを考えると、若き日の母べえは、檀れいが演じた方が良い気がする。37歳の檀れいが大学生の役をやっているのがそもそもおかしいですが、昔の人は20〜30代でもすごく老けていたんでしょうね・・


Bladesofglory_2
『俺たちフィギュアスケーター』 75点

予告で面白そうだなと気になっていた映画。笑いは許容範囲ギリギリですがコメディ映画としては良い方だと思います。まだ未見ですが、公開中の『俺たちダンクシューター』はちょっと微妙なところ・・

|

2008年8月12日 (火)

カンナさん大成功です!

101023431
『カンナさん大成功です!』 71点

鈴木由美子の人気コミックの映画化。巨体コンプレックスのゴーストシンガーが、全身整形をして大変身。綺麗になった後も好きな人に整形がばれてしまうんじゃないかという不安に繋がり、結局コンプレックスを抱えたままになってしまうというジレンマ・・。ベタでありがちなストーリーですが、女性の心理をリアルに描いた良作でした。


Chucklarry
『チャックとラリー おかしな偽装結婚!? 』 70点

最愛の妻を亡くした際に手続きを怠ったため、生命保険の受取人に子供たちを指定できないことを知り、偽装同性愛結婚を試みるという、おバカコメディ映画。アダム・サンドラー主演映画はそこそこ面白いものが多いです。本作もそこそこ良かった。二人を本当のゲイだと信じ続けるジェシカ・ビールが妙にかわいかった。

|

2008年8月 8日 (金)

インクレディブル・ハルク

Incrediblehulk
『インクレディブル・ハルク』 83点

まさにハルクの如く大味で力技な展開ですが、『キング・コング』を思わせる美女と野獣パターンな愛の物語とテンポよく出てくる好敵手とのバランスが今回は最高に良かった。
どうでもいいですが、美女の瞳のウルウル度で言うと、本作のリブ・タイラーより、『キング・コング』のナオミ・ワッツに軍配が上がる気がします。

2003年の『ハルク』を大きく上回っているのは、それと劇場でのサラウンド・システム。音響効果がとにかく凄かった。

完全に仕切り直しの本編はエドワード・ノートンが脚本を見直してるらしい。ラストはまるでサンダ対ガイラみたいになってましたが・・。

エンドロール直前、9月末公開のアメコミヒーローがカメオ出演という遊び心たっぷりなサプライズがありました。
このシーンにはさすがに鳥肌がたちました・・

|

2008年8月 3日 (日)

ライラの冒険

Goldencompass
『ライラの冒険 黄金の羅針盤』 74点

オスカーを4つも獲ってたので期待してたんですが、正直ちょっと退屈でした。豪華キャストだし、ダイモン(ジョジョでいうスタンド)と呼ばれる守護精霊が出てきたり、見どころは各所にあるんですが・・
ライラ役の女の子は良い感じでした。さすが15,000人以上のオーディションに勝ち抜いただけありますね。冒険ファンタジー3部作の第1作との事ですが、アメリカでは不発だったらしく、2作目以降があるのかどうかも怪しいところ・・・


Frozentime
『フローズン・タイム』 65点

フローズン・タイム=止まった時間。監督が写真家出身なだけあって、スローや静止画の使い方が巧い。バカバカしいストーリーも、こうしたテクニックでミニシアター系のオシャレ映画に生まれ変わるんですね。

|

2008年7月27日 (日)

モーテル

Vacancy
『モーテル』 74点

話は平凡で、何の目新しさもない低予算で作られたC級映画なんですが、意外に面白かったです。現実世界から変態っぽい未知の世界に走って行くという王道パターンつながりでいうと『ホステル』に似てますが、個人的には、やはり『ホステル』の方が断然怖いです。


Margotatthewedding
『マーゴット・ウェディング』 65点

抑揚のないだらだらとした展開で感情移入しにくい家族ドラマ・・・。それほど悪い映画でもないですが、ニコール・キッドマンにジャック・ブラックという共演に期待すると肩透かしを喰らいます。

|

2008年7月17日 (木)

テラビシアにかける橋

Terabithia

『テラビシアにかける橋』 87点

ジャケットのビジュアルからは想像ができないぐらい良い映画でした。『パンズ・ラビリンス』も相当良かったですが、主人公が現実をしっかり受け止めているという意味で、本作こそファンタジーの真骨頂だと思います。それにしても、ディズニーはこういうダークな部分を描いてこそ威力を発揮しますね。ラストは怒濤の泣きの嵐。そして爽やかな余韻。ファンタジーでは感動出来ないと食わず嫌いしている大人にこそ、是非観て欲しい作品です。というわけで本年度ベスト10入り決定。


Earth

『アース』 78点

大自然の驚異を捉えたネイチャー・ドキュメンタリーということで、正直言って点数で評価しにくいです。個人的に好きでも嫌いでもないジャンルで、プラネット・アースを劇場用に編集し直しましたという感じがしなくもない。全編、眠気を誘うような映像の気持ち良さとナレーションの響きも相まって、睡眠不足の人は始まって数十分で撃沈かもしれません・・

|

2008年7月11日 (金)

潜水服は蝶の夢を見る

Le_papillon
『潜水服は蝶の夢を見る』 77点

秀逸な邦題ですね。このタイトルだけでこの映画を観たいと思いました。潜水服というのは、身動きの取れない身体。蝶はそれでも自由に飛翔する彼の精神を象徴しています。

なんか色んな手法を用いてオシャレっぽく映像化しているのが、なんとなく気に触ります。実話そのものにインパクトがあるので、時間軸とかも普通にELLEの編集長として活躍するシーンから始まって、息子とドライブ中に閉じこめ症候群で倒れて・・という流れのほうが感動が大きかったような気がします。

特にすごいなと感じたのは20万回の左目のまぶたの動きを読んで著書として文章化した協力者。日本語だとイロハニホヘトになるのかな。単語や文章をパネルにしたりとか、まぶたにモールス信号の装置を付けたりする方法はないのかなとか勝手に色々想像してしまいました。

まぁ、人それぞれ感じ方は違うと思いますが、傑作なのは間違いないです。

|

2008年7月 7日 (月)

再会の街で

Reignoverme
『再会の街で』 82点

恵まれた環境下にある歯科医が、9.11テロで妻子を失い心に深い傷を負ってしまった大学のルームメイトと偶然、街で再会する。

暗く重苦しいテーマですが、アダム・サンドラーの見慣れないシリアス演技とドン・チードルという真面目男の組み合わせが映画に心地よい明るさを持たせてます。

『告発のとき』でもPTSD”心的外傷後ストレス障害”(Tはトラウマの意だそうです)を題材にしてましたが、最近、この言葉を頻繁に耳にしますね。

9.11の悲劇から7年経った今、ようやくその出来事を対象化出来るようになったという事なんでしょうか。ドキュメンタリーではなくストーリー映画だというところも余計に感慨深い。

どうでもいいことかもしれませんが、アダム・サンドラーがボブ・ディランのような風貌で出てきます。サントラも70年代の音楽で構成されているし、ジャケットも「フリーホイーリン」に似ていないこともない。それらの背景を詳しく知るとさらに深い世界を堪能出来るんだろうな・・


Alphadog
『アルファ・ドッグ 破滅へのカウントダウン』 75点

史上最年少のFBI最重要指名犯の実話。登場人物の少年達のヤク中がどうこうって話より、とにかく周りの親とか大人たちのどうしようもない部分の方が目立ってました。それにしても誘拐された男の子はかわいそすぎる・・

|

2008年7月 5日 (土)

奇跡のシンフォニー

Augstrush
『奇跡のシンフォニー』 93点

号泣しました。堪らなく良かった。「奇跡」という邦題は決して悪くないですが、音楽の力がファンタジーな要素を必然的なものに導いているかのような強さがありました。

ここ5年ぐらいに観たハート・ウォーミング系映画の中でもベストワン作品だと思います。信じ続けるという事と音楽が最大のテーマ。なので劇場の音響システムで体感出来て良かったです。皆さんも是非劇場で。

|

2008年7月 4日 (金)

告発のとき

オスカー俳優3人が主演。監督はポール・ハギス。イーストウッドが全面強力。ということで絶対に劇場で観たかった映画。

In_the_valley_of_elah
『告発のとき』 87点

失踪したイラク帰還兵の息子を捜索する父親が、アメリカ軍が封印しようとする真実に迫っていくという社会派サスペンス。

軍人としての誇りと愛国心を持つ父親に、軍とは無関係の女性刑事を配するところがうまい。父親としての個人的な話、アメリカ国家としての話。それぞれの視点から捉えて、もう1度観直すと評価はもっと高くなる気がします。それだけ深く、考えさせられる作品。

映画の中での"動画"の使い方もなんと言うか、秀逸。全てにおいて予想以上に凄まじい内容でした。

この映画、あまりにも地味な宣伝で、知ってる人あまり居ないような気がするんですが、この手の映画が好きな人は絶対に観た方がいいと思います。


・・・どうでもいいですが
ポール・ハギスが手掛けた作品で
個人的に好きな映画ベスト5

1.『クラッシュ』
2.『ミリオンダラー・ベイビー』
3.『007/カジノ・ロワイヤル』
4.『告発のとき』
5.『父親たちの星条旗』

007の次回作『慰めの報酬』もかなり面白いみたいですね。
早く観たい。

そういえばターミネーターの続編もポール・ハギスが絡んでるみたいです。
ジョン・コナー役にバットマンのクリスチャン・ベール。
こちらも楽しみ。

|

2008年7月 2日 (水)

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ

Hkm
『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』 83点

佐藤江梨子も永作博美もどちらもすごいハマリ役。ディフォルメされたキャラが妙に際立ってました。映画を見出したのが夜中だったので眠たくなったら途中でやめようと思ってたんですが、CF界で活躍する人が監督しただけあって間延びした部分が一切なく、最後まで釘付けでした。一般受けするかどうかはわかりませんが、こんな邦画ならずっと観ていたいです。


Sweenytodd
『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』 67点

真っ赤な血を鮮烈に魅せるためのグレートーンな世界。目新しくもなんともない技法ですがこの映画の場合、ジョニー・デップの蒼白い顔の方が際立ってました。ティム・バートンはどちらかというと好きと言う程度の監督さんですがこの作品に関してはあまり好きになれませんでした。個人的にジョニー・デップは脇役として出演している映画の方が好きです。『ショコラ』とか『レジェンド・オブ・メキシコ』とか『ギルバート・グレイプ』とか。


Captivity
『キャプティビティ』 58点

趣味の悪いシーンが多い割に全く怖さがありません。話は面白いはずなのに、ここまで心理的にインパクトが無いと観て損した気分になります。

|

2008年6月28日 (土)

28週後...

28weekslater
『28週後...  』 77点

ウィルス感染者が人間を襲うサバイバル・ホラー『28日後...』の続編。こういったジャンルのシリーズもので1作目を超えることはまずないだろうと思ってたんですが、期待以上に楽しめました。冒頭の全力疾走で逃げるシーンは映像的にもかなり良かった。終始、ゾンビ・パニックという感じで個人的には続編の本作の方が好きです。

Jigyakunouta
『自虐の詩』 65点

『嫌われ松子の一生』があまりにも良かったのでどうしても比較してしまいます。前半、後半でギャグとシリアスに大きく別れた構成ですが、ギャグ部分はいまいち笑えません。

Candy
『キャンディ』 60点

ヒース・レジャーは今年、薬物で亡くなったばかりなので本作でのジャンキー演技がえらくリアルに感じました。全身で魅せる演技やその佇まいが割と好印象な俳優だっただけに残念・・。

Founttain
『ファウンテン』 55点

PVみたいな映像は良いとして、ストーリーがちょっと難解で理解し辛い。忍耐力を必要とする映画。正直、お薦め出来ません。

|

2008年6月27日 (金)

ラスベガスをぶっつぶせ

レイトショーで観ました。

Blackjack
『ラスベガスをぶっつぶせ』 85点

原題は『21』。相変らず邦題がシーキビ(厳しい)ですねぇ。テレビドラマの『24』を”テロリストをぶっつぶせ”にしているようなものです。でも、そのまま『21』だと映画がコケるのかな・・・

残念なのは邦題だけ。ギャンブルと同じく暇つぶし感覚な映画かなと思ってたんですが、意外に面白かったです。

エリート大学生達がラスベガスで「カウント」というテクニックを使って、ブラックジャックで荒稼ぎする。

単純に説明すると52枚のカードから何が出て何が残っているのかを記憶、計算して「21」に近くする確率を上げて行くというもの。

しっかりドラマもあるし、ラスベガスの雰囲気だけでも楽しめる映画。しかも実話。公開して随分たつので今更ですが、お薦めです。

|

2008年6月16日 (月)

インディ・ジョーンズ

世界遺産以上に遺産価値を感じるインディ・ジョーンズ シリーズ。
早速、先行ロードショーで観てきました。

Indianajones
『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』

映画を愛する僕にとって、インディは童心に還る事の出来る”思い入れ映画”のベストでもあります。

早いもので、あの経験から19年も経ったって事なんですね・・

こうしてレビューを書いてる今もまだあのジョン・ウィリアムズのテーマが頭の中で掛かったまんま。点数でのデジタルな評価もはっきりいってもう、どうでも良くなってます。

スピルバーグ62歳、ルーカス64歳、ハリソン66歳・・
おそらくこの3人の集結は今回が最後かな・・とか勝手な思い込みで映画を観る前から寂しい気持ちでちょっと半泣き状態でした。というのはちょっと大袈裟ですが、本当に好きなんですよね、インディが。

既に巷ではラストがどうこうとか賛否を賑わせていますが、この映画に粗探しをするようになってしまっては逆に大人げないです。

後にも先にもこれが娯楽映画のスタンダード。子供のように”無”になって楽しむのがベストです。

|

2008年6月12日 (木)

ナショナル・トレジャー2

Nationaltreasure
『ナショナル・トレジャー2/リンカーン暗殺者の日記』 84点

前作は相当好きです。その前作を上回るほどの面白さでは無かったですがこれはこれで充分な出来だと思います。このシリーズの醍醐味は虚構と知りつつも、もしかして?と思わせるプロットになっているところ。『グーニーズ』に謎解きやアメリカ史を盛り込んだ大人版の冒険活劇という感じ。是非、パート3も作って欲しい。


Thehitcher
『ヒッチャー』 73点

追うものと追われるものというストレートな話の展開は、スピルバーグのデビュー作『激突!』を連想しますね。ルトガー・ハウアーのカリスマ演技が絶賛のオリジナルはまだ未見ですがこのリメイク版はそれには到底及ばない出来との事。それなりに楽しめたし、ショーン・ビーンはなかなか良い俳優だと思うんですけどね。

この『激突!』を取り入れた作品繋がりでカート・ラッセルの『ブレーキ・ダウン』やポール・ウォーカーの『ロードキラー』なんかも割と好きです。


Bettypage
『ベティ・ペイジ 』 70点

伝説のピンナップ・ガールの生涯の素描。ボンテージにはまるで興味がありませんが製作者曰く、弁護士とか医者とか先生とか呼ばれる殿方には堪らない世界らしい。
ただの素描なのであまり面白いものではありませんが、白黒だったりカラーだったり、グラビアをめくるように画は楽しめたという感じ。

|

2008年6月 4日 (水)

キネ旬のベスト

キネマ旬報の2007外国映画ベスト10で
まだ未見だった1位と3位を観ました。

Kinejyunbestten_2
キネマ旬報はなんだか、かしこげなセレクトですね・・。

万人受けするベスト10になっているのは、
僕が選ぶランキングの方だと勝手に思い込んでいるんですが・・・

Homecompanion
『今宵、フィッツジェラルド劇場で』 56点

映画の玄人筋に評価が高いので期待して観たんですが、自分には高尚すぎるのか、最後の最後までその良さがわかりませんでした。カントリーミュージックがあまり好きじゃないっていうのもあるのかな・・。幸福が満ちあふれているように見えてテーマは割と重い。


Stilllife
『長江哀歌』 55点

万里の長城以来とも言われる長江の三峡ダム建設。そのプロジェクトにより水没する運命にある奉節という街を舞台に二人の男女が懸命に生き抜いていくという感動ドラマ・・・

滑り出しからドキュメンタリータッチな淡々とした演出。良く言えば葛西薫の綺麗な写真集をめくっているような映画。悪く言えば説明の少ない眠りを誘うしんどい映画。・・個人的には後者の印象が強くしんどかった。


31km
『31km』 53点

幽霊ものと知らずに観ました。覚悟が出来ていなかった分、実際怖かったです。しかもジャパニーズ・ホラーなテイスト。普通に楽しめたんですが後味はあまり良くありません。

|

2008年5月27日 (火)

クローズZERO

Crowszero
『クローズZERO』 71点

原作漫画の人気と小栗旬の人気との相乗効果で、この映画の人気の度合いもすごいですね。

TSUTAYA DISCAS(宅配レンタル)では在庫枚数がたったの120枚にも関わらず、予約登録者は8700人・・。

DVDのセールスを上げる為の戦略なのか、単にTSUTAYAの目論見が甘いのか、何処のTSUTAYA店舗も本作はレンタル本数が異常に少ない・・

で、やっとレンタル出来たこの映画、原作は読んでいないので大した思い入れもありませんが、意外に面白かったです。

デジタル撮影されたバイオレンスな軍団抗争シーンも三池監督ならではという感じで新鮮。

豪雨の中、黒い学ランを着た集団全員が黒い傘を持ち、それを俯瞰で狙ったカットは、タイトルのカラス(CROWS)を上手い具合に連想させてくれます。喧嘩の場面での水の描写も妙に格好良い。

しんどいなと感じたのは、歌のシーンがやたら多いこと。
黒木メイサの歌って踊るステージ、下ネタとかヤクザのシーンとか全部無しにして、喧嘩に明け暮れる高校生だけをストイックに描いて欲しかったです。

|

2008年5月25日 (日)

最高の人生の見つけ方

Bucketlist
『最高の人生の見つけ方』 88点

良い映画は見始めて最初の10分で判るんですが、この映画も正にそれ。オープニングのナレーションだけで良い映画だと確信出来ました。劇中の棺桶リストは一見、金持ちでないと実現出来ないようにも思えますが、考え方次第では、意外と誰にでも達成出来るもの。

劇場で涙をこらえてたんですが、「世界一の美女にキスをする=可愛い孫娘にキスをして真の幸福を手に入れる」というシーンで撃沈。映画好きが求める、最も心に響くパターンの映画。最高でした。


Therewillbeblood
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』 73点

不穏な音楽といい、含まれる意図以上に意味深に作られる構成といい、だんだん頭が痛くなってくる・・・。ポール・トーマス・アンダーソン監督作品はほとんど観てますが、やっぱりこのPTA節と呼ばれる作風がやっぱり肌に合わないのかもしれません。しかも本作は3時間という長尺。

それでも観て良かったと感じれるのは、石油王役のダニエル・デイ=ルイスの名演というか怪演。もはや演じているのかどうか分からないぐらいの感覚に引き込まれるほど。オスカーも納得。

|

2008年5月21日 (水)

クローン・ウォーズ

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド
既に公開中なんですね。
出来れば劇場で観たい。

それと・・・

ナルニア国物語
ランボー
インディ・ジョーンズ
告発のとき
スピード・レーサー 
ドラゴン・キングダム
インクレディブル・ハルク
20世紀少年
ダークナイト
アイアンマン・・・

この夏に、これだけたくさんの作品を
観れるだけでもすごく幸せなのに、
なんとスターウォーズまで・・・

劇場版予告編もいよいよ公開です。

ルーカスはテレビドラマシリーズも計画中だそうです。

|

2008年5月20日 (火)

グッド・シェパード

Thegoodshpherd
『グッド・シェパード』 81点

CIA誕生秘話を描いたスパイ・スリラー。見応えはあったし、良い映画なのは間違いないんです。ただ、デ・ニーロが監督だからか何なのかわかりませんが、淡々とした起伏の無い演出で、正直、何度か寝そうになりました。しかも168分と長尺。興味のある内容なだけに、決して退屈はしないんですが、複雑な時間軸の交錯の為か、ストーリーもやや解り辛い。シーンのいくつかは理解出来ていない気がする・・・。半年後ぐらいにもう一度観直したい。


Bandidas
『バンディダス』 73点

リュック・ベッソン製作・脚本なので、商業色の強いライトな西部劇かなと思いきや、完全にコメディでした。全体にディズニー映画なテイストで好感の持てる作風。凝った演出、派手な見せ場もありで、意外に面白かったです。ちなみに、wikiで調べるとペネロペ・クルスは34歳で身長166センチ。サルマ・ハエックは41歳で150センチと実は小さい。ハリウッドの手に掛かると二人並んでも年齢差も身長差も全く感じさせないからすごい。


Frat
『F.R.A.T./戦慄の武装警察』 71点

タイトルからして、FRATの活躍を描いたアクションが主のドラマと思いがちですが、実際はジャーナリストがFRATの陰謀を暴いていくサスペンス・ドラマといった感じ。ジャケットの役者4人のうち、真ん中のベテラン二人(ケビン・スペイシー、モーガン・フリーマン)は両端二人を魅せる引き立て役なので、その二人の演技合戦を期待すると肩透かしを喰らいます・・。低いハードルで観れば、それなりに楽しめると思います。


Amightyheart
『マイティ・ハート』 60点

中東取材中に誘拐・殺害されたジャーナリストの真相を描いた社会派ドラマ。せっかくのアンジェリーナ・ジョリーの身体を張った演技も、ドキュメンタリー・タッチな演出とマッチしていない為か、ちょっと不自然な気がします。ドラマ性が薄いのか、大した臨場感もなく、全体に単調で観ていてしんどかったです・・

|

2008年5月18日 (日)

ドラゴン・キングダム

酔拳マスターのジャッキー・チェンと少林拳の達人ジェット・リーの対決。中国では初日の興収が四千年の歴史上No.1の快挙だそうです。「西遊記」とか、中国のいくつかの伝記小説をオマージュにした内容らしい。



主演二人がそれぞれの代表作の拳法を使うところが
何より魅力的。

ドラゴン・キングダム

|

2008年5月11日 (日)

28日後...

『LOST』のシーズン3をやっと観終わりました。
シーズン最高のエピソードと言われてるだけあって、
確かに面白かったです。
次は『HEROES』を観ようかな・・・


28dayslater
『28日後... 』 75点

ゾンビなのに足が速いというのが新しい。
PVを観ているかのようなざらついた感じの映像も良い感じ。

『インベージョン』
『バイオハザード III』
『アイ・アム・レジェンド』
・・と、ここ最近観たゾンビ(感染者)映画の中でも
一番良かったです。
もうすぐリリースの『28週後...』も楽しみ。


Disturbia
『ディスタービア』 74点

『トランスフォーマー』『インディ・ジョーンズ』の
シャイア・ラヴーフ主演、現代版ヒッチコックの『裏窓』。

主人公は教師を殴った罰として自宅軟禁を命じられるんですが、自宅にはテレビやゲーム、ケータイはもちろん、インターネットやiPodもある。しかも、タイミングよく隣に美人の女の子が越してくる・・現代の軟禁ライフってある意味、罰というより、バケーションですね。

そんな前半の寄り道が嘘のように一転して、後半は畳み掛けるようなスリラー。意外に面白かったです。

|

2008年4月30日 (水)

アイ・アム・レジェンド

Iamlegend
『アイ・アム・レジェンド』 74点

廃墟と化したニューヨークの終末観のあるリアルな町並み。ウィル・スミスとシェパード犬「サム」の演技とその対比。物語も緊迫感のある滑り出しで、前半部分は最高点なんです。ただ、惜しいのは、ウィル・スミスが「伝説」になる場面。全てを台無しにしているかのような、もったいないラスト。終末を描いたその展開が本編のタイトルになっているだけに、とても残念。


Beowulf
『ベオウルフ/呪われし勇者』 60点

ちょっとびっくりしたんですが、まさか出てくる役者全員がフルCGで描かれているとは知りませんでした。その最新技術にやっぱり違和感を感じるのか、ストーリーどうのこうのより、出演者たちの妙なテクスチャーとか、ぎこちない動きや演技が気になってしょうがなかった。出演者によって、クォリティにバラツキがあるのも観ていて疲れます。実物だったらどんな演技だったのか、確認の意味で実写Ver.も観てみたい。アンジェリーナ・ジョリーのスーパー裸体もCGなので有り難み無し。

|

2008年4月22日 (火)

ジャスト・フォー・キックス

Justforkicks_2
『ジャスト・フォー・キックス』 69点

単なる運動靴からファッションアイコンへ。
その過程を側面から検証していくドキュメンタリー。

年に1足、スニーカーを買うか買わないかってレベルの人達からすれば、僕もスニーカー中毒な一人でしょうね。

そんなスニーカー好きの・による・のためのドキュメンタリーなので、興味の無い人にとっては評価は0点かもしれません。

それにしても、ここに出てくるスニーカーフリークは、馬鹿で面白いですね。コレクターの一人は「好きなスニーカーは3足買う」。その内訳がまた面白いんですが、1足はファッションとして”履く用”。2足目は”保存用”。3足目が自宅に飾って友達に自慢するための”ディスプレイ用”

保存用との違いがよくわかりませんが、それを真剣な眼差しで語るところがいい。

スニーカーをコレクションアイテムとしてただ眺めているだけの贅沢な若者たち。そんなオタクやセレブたちにフィーチャーした後半部分より、RUN D.M.Cやスパイク・リーがファッションとして、おしゃれに履きこなしていた80年代エピソード満載の前半部分が本編の見どころ。

アディダスの為に曲を作ったRUN D.M.C。規則違反のナイキを罰金を払ってまで履き続けたマイケル・ジョーダン。

30兆円と言われるスニーカー市場。
そんな彼らの功績はとてつもなく大きい。





|

2008年4月21日 (月)

ソウ4

Saw4
『ソウ4』 78点

普段、映画を観ない人も『ソウ』シリーズだけは割と観ている人が多いですよね。そして前作の『ソウ3』の出来に納得がいかなかった人も多い筈。それでも4作目までファンを魅了させるこの作品のパワーは本当にすごい。今作は原点回帰と呼べるストーリー展開。ちょっと謎を残したまま終わったような感がありますが、ラストで"I"と同じ結末がフラッシュバックするというオチにも満足。酷評も多いみたいですが、僕は充分楽しめました。ファンも多いこのシリーズ。まだ続編もあるみたいですが、納得の行く結末であって欲しい・・・。


Number23
『ナンバー23』 23点

23という数字が特別な意味を持つという思想に全く信憑性が無い。どれもこじつけにしか感じませんでした。面白く無いとは聴いてましたが、これほどまでにつまらないとは思いませんでした。

|

2008年4月15日 (火)

ウェイトレス

Waitress
『ウェイトレス 〜おいしい人生のつくりかた』 80点

ラスト5分が特に最高です。そのツボにはまるまで時間がかかりましたが最後がとにかくよかった。出産直後に暴力亭主に浴びせたセリフもやけに気持ちがいい。手作りパイに付けられるネーミングも気が利いてて粋。普段着感覚なお薦めのハートウォーミング・ドラマです。
本作の監督兼、同僚のウェイトレス役だったエイドリアン・シェリーはこの映画を撮り終えた後に他界したそうです。なんともやりきれないですね・・


Biohazard
『バイオハザード III』 68点

あまり期待せずにゲームをするような感覚で観たのが良かったのか、意外に楽しめました。主人公が無駄に強過ぎなのが見ていて爽快です。それにしても真っ昼間のゾンビって、全く怖さがないですね。ただの着ぐるみにしか見えません。当然、内容は薄っぺらいですが、3作目の出来としてはこれで充分だと思います。

|

2008年4月 7日 (月)

タロットカード殺人事件

Scoop
『タロットカード殺人事件』 70点

ウディ・アレンが『マッチ・ポイント』に引き続き、再びスカーレット・ヨハンソンとタッグを組んだミステリー・コメディ。特に期待はしてなかったんですが、それなりに面白かったです。ウディ・アレンなテンポってあまり得意じゃないんですけどね。『マッチ・ポイント』みたいなシリアスさは全くないので、本格的な謎解きを期待すると肩透かしを喰らうと思います。


Emperor
『女帝 〜エンペラー〜』 60点

映像は確かに綺麗なんですが、執拗なワイヤーワーク・アクションには、さすがに飽きてしまいます。割とシリアスなドラマをやっているのに突然ワイヤーワークが始まるあたりは、ミュージカル映画の歌の導入部分と同じような違和感がありますね。ストーリーは目新しさも無く、至って普通でした。


Rogueassassin
『ローグ・アサシン』 58点

ジェット・リーもジェイスン・ステイサムも割と好きなんですが、本作の出来はお粗末でした。アクション少な過ぎ。ジェット・リー、銃使い過ぎ。ちょっと興奮したのは、ジェット・リーvs.ケイン・コスギのファイト・シーン。ケインがあっさりやられてましたけど・・・

|

2008年3月25日 (火)

めがね

Megane
『めがね』 59点

当然、『かもめ食堂』と比較してしまいますが、こちらははっきりいって、退屈でした。市川実日子、加瀬亮、光石剣ほか、キャストが良いので雰囲気とか世界観は決して悪く無いんですが、映画として伝えたいメッセージが薄過ぎるのか、共感出来る部分も特にありません。せめてタイトルの「めがね」にだけは、わかりやすい意味を持たせて欲しかった。

|

2008年3月24日 (月)

ブラネット・テラー

Planetterror
『プラネット・テラー 』 87点

2本立てグラインドハウスのロドリゲス版。『デス・プルーフ』同様、こちらも最高でした。A級並の完成度を持つB級の枠を越えたC級な内容の作品という感じ。そういう意味で、主演のローズ・マッゴーワンもイメージにぴったりの配役ですね。

色んな映画へのオマージュが随所にあったりするんですが『ターミネーター』な見せ場も2箇所ほどありました。実際にマイケル・ビーンでてるし・・・。

比べるのも変な話ですが、個人的に画が好きだったのはタランティーノの『デス・プルーフ』。娯楽作品として面白かったのは『ブラネット・テラー』でした。何にせよ、2本まとめて一気に観るのがベストだと思います。順番は米公開時と同じく『プラネット・テラー』を先で。


Lesson
『レッスン!』 76点

おちこぼれ生徒を新人教師が社交ダンスによって更正させていくという大好きなパターンの物語。

年に数本はこの王道パターンの作品が出てきますね。今作も実話ベースななのでなんとも言えませんが、HIPHOPしか知らない生徒達に社交ダンスをボランティアで教えるという動機付けにちょっと弱さを感じます。

ラストのダンス大会では生徒たちが社交ダンスとHIPHOPを融合させたダンスを披露するというベタすぎる結末。

|

2008年3月20日 (木)

幸せのレシピ

Unwrapped
『幸せのレシピ』 77点

Martha_4ドイツ版オリジナルでは全く感じなかったんですが、ハリウッドが作るとラブコメ色が強くなりますね。人間臭い、深く重い部分も無くなっていてちょっと薄味な仕上がり。良い意味でハリウッドらしいリメイクになっているし、それなりに楽しめましたが、ファミリーで楽しむなら、このキャサリン・ゼタ・ジョーンズ主演のハリウッド版、カップルで楽しむならマルティナ・ゲディック主演の『マーサの幸せレシピ』といったレシピとしてお薦めします。

 

Invasion
『インベージョン』 66点

スペースシャトルが原因不明の事故で墜落。その残骸の中に付着していた病原体から謎の伝染病が発生する。インベーダーが出てくるという訳でもなく、ウイルスによって人体を我が物にし、人間の精神だけが変わるという設定。

前半部分は引き込まれる部分があったんですが、そのウイルスに支配された人間というのが、あまりに意味のわかならい行動ばかりで、ラストはただのゾンビ映画になってました。まだ未見の『アイ・アム・レジェンド』でも同じくがっかりさせられるのかな・・。まあ、綺麗なニコール・キッドマンが堪能出来ただけでも良かったです。

|

2008年3月17日 (月)

ノーカントリー

ノーカントリーをなんばの映画館で観てきました。たまたまそこがフランス映画祭のオープニングセレモニー会場だったみたいで、もの凄い人の数でした。レッドカーペットも敷いてあって、ソフィー・マルソーや、リュディヴィーヌ・サニエに会えるのかなと思ってしばらく待っていると知らない顔のフランスのセレブが続々と・・・。なんとなくわかったのは、ベアトリス・ダル(ベティ・ブルーの人)だけ。あまりに一瞬の出来事で誰が誰なのかわかりませんでした・・。

Paramountvantage
『ノーカントリー』 89点

怪演のハビエル・バルデム。格好良かったです。なぜ、主演じゃなくて助演男優賞なんでしょうね。意味深なセリフで物語をまとめていたトミー・リー・ジョーンズも相変らず渋いです。

殺し屋は理解しがたいルールを持った死神のような存在で、麻薬とお金に手を出す奴はその死神が制裁・・・ターゲットを執念深く追いかける様は、まるでターミネーターのような怖さがありました。

人の期待を裏切る予想外のラストシーンに、どよめく場内。こういう映画はちゃんと意味を理解出来ていなかったり、後々になって新たな発見があったりするんですが、今になって思い返してみてもやはりすごい映画。

登場人物全てが意味深なセリフを言い残すので、もう一度観るとさらに楽しめるのかもしれません。オスカーさえも意味深です・・・


|

2008年3月15日 (土)

クィーン

Queen
『クィーン』 79点

ダイアナ元皇太子妃の事故死に直面し、その対応に苦慮する英国王室の内幕を描いた実録政治ドラマ。主役はもちろんエリザベス女王なんですが、当時、イギリス首相に就任したばかりのブレア首相との駆け引きも重要なテーマとして生々しく描かれてます。

物語の中盤、女王が一人でジープを運転するくだりで、大きな鹿に遭遇するんですが、そのシーンが格別に良かった。その場面が全てを語っているじゃないかってぐらい、すごく象徴的なんですよね。ああいう表現が加わるだけで作品の厚みが数倍違ってくるような気がします。

とても無理な話なんでしょうけど、日本の皇室モノでこの関連の映画を作って欲しいな・・・


Littlechildren
『リトル・チルドレン』 77点

タイトルは大人になりきれない大人という意味でしょうか。重厚感のある『デスパレートな妻たち』という感じ。ケイト・ウィンスレットも凄かったけど、僕はどちらかというとジェニファー・コネリーの方が好きなので、役が逆だったらもっと楽しめたんですが・・。小児性愛者役のジャッキー・アール・ヘイリーの演技も素晴らしかった。全体にどろどろしてますが、結末は意外にもハッピーエンドでちょっと救われた感じ。


Dotthei
『dot the i ドット・ジ・アイ』 70点

登場人物の実際の心情が掴みにくく、感情移入しにくいストーリー展開なんですが、サスペンスとしてそれなりに楽しめました。冒頭のキスシーンが運命的な出会いなのだと最後まで信じて恋愛モノとして見てしまった人には、嫌悪感しか残らないでしょうね。

|

2008年3月12日 (水)

ブレイブ ワン

Braveone
『ブレイブ ワン』 77点

ジョディー・フォスターのここ最近の出演作『パニック・ルーム』『フライト・プラン』は両作共に、ちょっとがっかりな出来でしたが、今作は久々に良かったと思います。絶対に重いであろうテーマをさらっと魅せたニール・ジョーダンの演出も秀逸。

暴漢を受けた被害者のその応酬は、もはや許せるのか許せないのかっていうレベルでは無いぐらいの病的殺人になってましたが、米国がイラクへ報復した事を正義とするなら、この映画で繰り返される殺戮も合法となってしまうはず・・・。ただ、実際に自分自身が暴漢に会い、身近な存在を殺されたとなると、きっと理性を失うだろうし頭もおかしくなるでしょうね。


Perfectstranger
『パーフェクト・ストレンジャー』 50点

予告編のキャッチコピーで「ラスト7分11秒、あなたは絶対騙される」と観客を煽っていた”犯人当て”ミステリー映画。話の展開が全く活かしきれていない残念なラスト・・。何もかもが期待はずれで、ある意味騙されました。

|

2008年3月10日 (月)

バンテージ・ポイント

Vantagepoint
『バンテージ・ポイント』 84点

大統領暗殺の瞬間を目撃者8人の視点から描いたサスペンス・アクション。

扱ってる題材から何から、まるでドラマ『24』のようですが、本作とそれとの大きな違いは複数の登場人物のそれぞれのリアルタイムを時間の巻き戻しによって観客が追体験出来るというところ。

事件の全容が次第に見えてくる後半も面白いですが、新しい手法で観客を引き込む前半がやっぱりこの映画の一番の見どころだと思います。

上映中の90分間は一切無駄が無く、ラストのカーチェイスシーンも凄いです。ただ、印象として特に何も残るものはないので、どちらかというとDVDで観ても良いのかなという感じ・・・。

|

2008年3月 7日 (金)

アメリカン・ギャングスター

今日からレンタル開始のボーン・アルティメイタム。アカデミー賞で3部門も獲得したんですね。編集賞、音響編集賞・・、納得です。面白いので是非。

で、どうしても劇場で観たかったアメリカン・ギャングスター。もうすぐ上映が終わってしまうと聞いたんで仕事を後回しにして観に行ってきました。

Americangangster
『アメリカン・ギャングスター』 89点

期待通り、最高でした。麻薬王デンゼル・ワシントンと人間臭い刑事を演じたラッセル・クロウの激突。とにかく主演の両人が凄かった。これまでのイメージと少し違う配役だったせいか、二人とも妙に格好良く見えました。オスカー2大俳優の演技合戦というしつこい印象が無かったのも良かった。今回、アカデミー賞にノミネートされたのは意外にも麻薬王の母親役としてチョイ役で出ていたルビー・ディーだったわけですが・・。まぁそれはそれで確かに良かったけど、審査員もすごくマニアックな視点で観てますね。

デンゼル・ワシントンは僕の中で「紳士で良い人」というイメージが強いんですが、今回は麻薬王という役。最後の展開で「真の正義」がテーマだと見えた時、良い配役だなと納得しました。

実話なので全体に重みが違うのは当然なんですが、さすがはリドリー・スコット。さらに輪をかけた骨太で重量感溢れる演出。ちょっと長いなと思っていた2時間37分という尺も、もっと観ていたいと思ったほど。

個人的にはこういう映画こそ、アカデミー賞を受賞するべきだと思うんですけどね。この映画にあてはまるような相応しい賞がなかったということなんでしょうか・・・

エンドロールでパブリック・エナミーの「Can't Truss It」を久々に聴きました。良い選曲ですね。


Can't Truss It/Public Enemy

|

2008年3月 5日 (水)

それでも生きる子供たちへ

Invisiblechildren
『それでも生きる子供たちへ』 78点

7か国の子供たちの過酷な現実を7人の監督がつづる社会派オムニバス。スパイク・リー、リドリー・スコット親娘、ジョン・ウーら、巨匠監督が参加しているとは知りませんでした・・・。7作品全体を通してバランス良く構成されているので、それぞれを単体として観て他作品と優劣を付けるという見方はナンセンスなのかもしれませんが、個人的にはブラジルを舞台にしたカティア・ルンド(シティ・オブ・ゴッド)の『ビルーとジョアン』が良かった。


Rocketman
『ロケットマン!』 65点

タイ製、勧善懲悪アクション映画。主演は『七人のマッハ!!!!!!!』のダン・チューポン。この人、アクションのほとんどが膝蹴りシーンばかりなのでラストはさすがに飽きましたね。お馬鹿ストーリーでそれなりに楽しめましたが、ロケットを効果的に使ったアクションをもっと観せて欲しかった。

|

2008年2月29日 (金)

デス・プルーフ

Deathproof
『デス・プルーフ』 86点

爽快で面白かったです。前半に会話シーンがダラダラと詰め込まれてますが、後半に控えてるカーチェイス・アクションに、より爆発感をもたせる意味での”溜め”だったんですね。

タランティーノ独特のテンポにダメージフィルム加工された拘りの映像美とセンスのいい音楽。

グラインド・ハウスで実際に公開されていたインディーズ映画について詳しく知ってたらもっと楽しめるんでしょうね。

個性の強い美女がたくさん出てきますが個人的にはヴァネッサ・フェルリト(アーリーン)が一番でした。


Hostel2
『ホステル2』 67点

こちらもタランティーノ。今回はそれほど怖さはありませんでした。前作が残酷過ぎたのか、免疫が出来てしまってるんでしょうね。ラストは意外で良かったです。


Misspotter
『ミス・ポター』 66点

ピーター・ラビット原作者の半生。純粋に淡々とストーリーが進む前半は良かったんですが、後半は少し詰め込みすぎですね。本編も93分と少し短い。ナショナルトラストの話をもう少し膨らませて映画的にもっと深みを出して欲しかったです・・

|

2008年2月20日 (水)

私たちの幸せな時間

Ourhappytime
『私たちの幸せな時間』 84点

死刑囚と自殺志願者の恋。韓国では300万人が本作を観ているみたいですが、日本ではあまり受けなかったみたいですね。おそらくこれが韓流と呼ばれるテイストなんだと思うんですが、韓国映画は社会への批判精神が随所に伺えるようなものや、世間に何か強烈に訴えるような重々しいテーマのものが多いですよね。
避ける事の出来ないクライマックスは、やはりショッキングでしたが、二人の心が救われていくシーンが何より印象的でした。カン・ドンウォンの演技も秀逸。ただのイケメンでは無いですね。


Brick
『消された暗号 BRICK』 83点

サンダンス映画祭審査員特別賞を受賞した新感覚クライム・サスペンス。確か『SAW』も同じ映画祭で喝采を浴びてましたね。低予算で作られたものなので、映画的な出来には多少の不満は残りますが、期待していた以上に良かったです。何が新感覚って、高校生が学校周辺を舞台に大人の世界そのままの活劇をやっているところ。ミステリー・サスペンス好きにはお薦めです。

|

2008年2月 6日 (水)

ファンタスティック・フォー

Fantastic4
『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』 70点

このシリーズがなんとなく面白いのは、やっぱりジェシカ・アルバがかわいいから。今作も彼女の人気に便乗した続編では?と思うぐらい、徹底してジェシカ・アルバが中心となって描かれています。なんとオチまでジェシカ・アルバ。

というわけで本編の内容は非常に乏しいです・・。尺も91分ですが丁度良いどころか、ちょっと消化不良でした。アメコミ作品のグレードを決めるのは敵キャラだと思うんですが、シルバー・サーファーだけではちょっともの足りませんね。一瞬ギャラクタス登場を匂わせる雰囲気もあったのでその姿が拝めるのかなと期待しましたが・・
続編の敵は、いよいよギャラクタス?

|

2008年2月 4日 (月)

パリ、ジュテーム

Parisjetaime

『パリ、ジュテーム』 85点

パリを舞台に、豪華キャスト&スタッフで贈る1編およそ5分、全18編のラブストーリー。日本ではあまり話題にならなかった気がするんですが、すごく良かったです。

それにしても本当に豪華ですね。監督はコーエン兄弟、ガス・ヴァン・サント、アルフォンソ・キュアロン・・。キャストはナタリー・ポートマン、イライジャ・ウッド、ジュリエット・ビノシュ・・と、挙げるとキリが無いぐらい。

18本全て好きでしたが、一番良かったのはイサベル・コイシェ監督作品。夫には若くて美しい愛人がいて、妻に別れを告げようとするも、そのとき妻が末期の白血病だと知らされる。死に近づく妻を懸命に看護する夫は濃密な時間の中、再び恋に落ちるという物語。これがたったの5分なんですが、すごく刺さります。

5分ずつ切って観れるので時間が無い人にもおすすめです。


Tokyotower
『東京タワー』 80点

原作と違って時間軸がやたら前後する事にちょっと違和感を感じましたが、原作に向き合った描き方で、独特の空気感があったので、これはこれで楽しめました。映画化への醍醐味は役者たちが、実在の人物たちをどう演じるか。主演3人とも良かったです。


Rennussance
『ルネッサンス』 69点

技術は確かにすごい。けど、これだけハイコン飛ばしになると正直観にくい。内容もそれなり。ブレードランナーの時も思ったんですが、雨のグラフィックが格好よかった。近未来都市に雨というエレメントは、SFには欠かせませんね。


Blood
『ブラッド』 55点
ルーシー・リュー主演のホラー・アクション 。予告編を観て面白そうだなと期待したんですが、大した事無かったです。良くも悪くも、ルーシー・リューファンのためのC級映画。

|

2008年1月23日 (水)

ブラック・スネーク・モーン

Bsmoan
『ブラック・スネーク・モーン』 74点

黒人の中年男が、若い白人の女を鎖で縛って監禁する。そんな予告編を見て期待値の高かった映画。イントロダクションも良い感じだし、このままバイオレンス&サスペンスなテイストが続くのかと思いきや・・・良い意味で裏切られました。ある展開に気付いて途中で頭を切り替えてはみるものの、最後の最後まで裏切られっぱなし・・基本的には、自己再生を描いた心温まるヒューマンドラマなんですよね。まあ、サミュエル・L・ジャクソン演じる孤独な中年男も格好良いし、作品としてもセンスの良さを感じるので、変な期待をせずに観れば、これはこれでアリだと思います。


Barkingdogsnevervite
『ほえる犬は噛まない』 55点

『殺人の追憶』『グエムル』のポン・ジュノ監督デビュー作品。それにしても犬の扱いがひどすぎますね。行き過ぎたブラック・ユーモアが日本人にはちょっとシュールすぎます・・個々のシーンで良いところはいくつかあったんですけどね。ポン・ジュノらしいといえばらしいけど、正直きつかったです。

|

2008年1月21日 (月)

AVP2

Avprmovie
『AVP2 エイリアンズ VS.プレデター』 70点

『エイリアン』も『プレデター』も大好きな僕にとって、この映画はもうお祭りみたいなものなんですが、はっきりいってその出来にはちょっとがっかりでした。

監督のストラウス兄弟は視覚エフェクトを得意分野にしてるらしいのですが、その視覚技術も演出もまるで駄目。グロでブラック・ユーモアなえぐい描写もやたら多かったんですが、それらに特になんの効果も感じられません・・・

それとエイリアンは宇宙空間でのみ、その美しさ、恐ろしさを発揮するクリーチャーなので舞台が地球となるとやっぱり魅力半減ですね。

前作では3体出て来てそれぞれが活躍を見せていたプレデターも、今回はクリーナー(掃除人)として単身で頑張ってるんですが、明らかに多勢に無勢です。まあプレデター寄りに作られているのでプレデターは確かに格好いいんですが・・(今回の70点の評価はプレデターの格好よさだけのもの)。

お祭り感覚で割り切って鑑賞するものとはいえ、やっぱりもう少しファンの事を考えて欲しかったですね。ラストの後始末も消化不良でした・・・さらなる続編に期待します。

|

2008年1月16日 (水)

ボルベール

Volver
『ボルベール <帰郷>』 85点

ペドロ・アルモドバル監督といえば、女性賛歌な作風のものが多く賛否両論な批評も多いですが、『オール・アバウト・マイ・マザー』も『トーク・トゥ・ハー』も僕は割と好きでした。この監督の色彩感覚が妙に気持ち良いせいか、映像を観ているだけでも退屈しません。今作はテーマもそれほど重苦しく無く、万人にも容易に楽しめるものになっていると思います・・・が、女性の強さ、母の強さみたいなものを全面に押し出した内容なので、男目から観るとやはり好き嫌いがはっきりしてしまうのかもしれません。ペネロペ・クルスはこれまでなんとなく下品なイメージしか無かったんですが、この映画で初めて魅力的だなと思いました。ちなみに、この映画で、母、2人の娘、孫娘、伯母、隣人を演じた6人の女優は、全員がカンヌ国際映画祭最優秀女優賞を獲得するという快挙を成し遂げたそうです。


Time_kiduk
『絶対の愛』 58点

恋人が、自分の顔に飽きたと勝手に思い込み、顔を整形してしまう・・・。美容整形が日常化している韓国なら有り得ない話でも無いですね。待ち合わせに彼女がお面を被って恋人に会うシーンはオカルト的な怖さがありました・・。それにしても、描写がドぎつ過ぎます。『猟奇的な彼女』より何倍も猟奇的な彼女に終始、引きまくりでした。

|

2008年1月 8日 (火)

プレステージ

Prestege
『プレステージ』 86点

これは面白い。プロットもキャストも素晴らしい上に監督がクリストファー・ノーランときたら、正に無敵ですね。上映時間の130分、全く長く感じませんでした。

一流のマジックは、3つのステップから成立するらしい。確認「プレッジ」、展開「ターン」、そしてラストの偉業「プレステージ」。そして、この映画自体もこの3つの流れで作られています。

伏線が多過ぎてラストのトリック(オチ)は安易に解くことが出来るんですが、現実離れした偉業に納得のいかない人もいるでしょうね。 映画そのものがマジックであると同時に、事実をありのままに述べているので、主演二人の確執が消えることを望む事自体が間違った見方なのかもしれません。 結末(種明し)は最初から期待せずに実際にマジックを観るような感覚で鑑賞する事をお奨めします。


Rudy
『ルディ』 85点

実話を基にしたスポ根。古い映画ですが、すごく良かったです。隠れた名作ですね。すぐに気付いたんですが、主演はグーニーズのマイキー役、ショーン・アスティンでした。


Oceans13
『オーシャンズ13』 76点

マット・デイモンとエレン・バーキンの掛け合いはかなり面白かった。贅沢すぎるキャストも途中で目が慣れてくるんですが、それでもあれだけ濃いメンツをまとめるにはやっぱりちょっと無理があるんでしょうね。次回作があるとするなら、オーシャンとラスティーに仲間割れしてもらって、オーシャンズVSラスティーズで対決させてはどうでしょう?

|